「○○」はどんな時に使いますか?

 ここ最近クライアントさんの中で、「でも」を連発している人を何人か見かけます。

 

 この「でも」という言葉は、基本的には「否定」を表す言葉です。しかし、何気なく日常で使っているうちに、やがてそれは口癖となって表出されます。

 

 しかし、その言葉を使っている当の本人は全く気付いていないようです。

 

 自分で言っていることを自分で否定し続けるのですから、最終的には自分がどうしたいのかが分からない状態になります。

 

 どこでそれを指摘しようかと思いますが、基本的には本人が自分で気づくことができるよう、こちらもそれを意識して言葉を返しますが、それをまた「でも」と言って否定します。

 結局のところ、他者のアドバイスや助言も聞かない、言う事を聞かないスタイルを貫きます。しかし、そうでいながらカウンセリングに来続けるのです。

 他者の言葉を否定しつつ自分の都合の良い部分は支持して欲しいという甘えもありそうです。

 やはり根底には自分に自信が持てないところからきているのでしょう。自己否定が強いからこそ、自らの発した言葉さえも否定してしまいます。そして他者の言葉も信じられないので、また否定をします。

 他者に依存をするということは、自分自身のことを人任せにし、自分を粗末に扱うことにつながります。

 ですから、ある意味、他者任せにしていた方が楽な場合もあります。上手くいかなかったとき、他者のせいにできるのですから。

 自分の発した言葉に責任が持てるようになると、「でも」と否定する言葉はなくなっていきます。

 あなたの口癖は何ですか?否定する言葉は使っていませんか?

 日頃の自分の話している内容や、言い方、口癖などを見直す時間を持ってみるのも良いかもしれません。

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