期待

 私たちは人間関係において、相手に様々な期待を寄せてしまいます。それは相手との関係が深ければ深いほど、相手への期待というものは大きくなります。

 

 期待とはどんなものをいうのでしょうか?「きっとこうしてくれるはず」「前はこうしてくれたから今回も同じようにしてくれるはず」「あの人ならきっと断らないだろう」等・・・

挙げればキリがありませんが、だいたいこんなところでしょうか。

 

 ですから、相手が断ってきたり、自分の思い通りに動いてくれないと「こんなはずじゃなかった」「裏切られた!」という気持ちになるのです。

 

 でも、これってよく考えれば当たり前ですよね?

 

 自分が勝手に期待するから、その通りにならないと不満が生じるのです。「自分が勝手に」というところがキーポイントです。

 他者の心など、自分がコントロールできるはずがありません。もしも今までそうすることができていたとしたら、相手を洗脳したり支配していたということになります。

 

 そうやって相手をコントロールするという行いは、悪業を積むようなものです。

 そして、相手を支配しながらも、自分の思い通りにならないと、被害者となって、思い通りにならないことは何でも相手のせいにしたりするものですから、そんな厄介者と一緒に居続けることなど、普通の人は耐えられなくなり、離れていくものです。

 

 期待が肥大化すると「当たり前」になります。「~してくれて当たり前」「~されて同然」ということになります。

 

 当たり前は当たり前ではありません。日常生活においてもそうです。

 母親がお弁当や食事を作ってくれる、両親が働いているから日々の生活が送れる、介護をしてくれる人がいるから年をとっても日常生活を送れる、手伝ってくれる部下がいるから仕事が滞りなく進む・・・等。

 他者の手助けがなければ日常生活すらままならないことがあります。

 家族であればなおさらです。

 あなたは家族を大切にしていますか?

 毎日当たり前のようにしてもらっていることに感謝をしていますか?

 期待をせず、それでも期待通りになったら、日頃から心から感謝の気持ちを伝えましょう。

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