生まれてきたことの意味
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インド占星術においては、その人が地球に生まれ落ちたその瞬間(出生年月日と時間)によってホロスコープを割り出します。そして、そのホロスコープをリーディングすることで、その人の基本的性質やその人の歩むべき人生が解読されます。
人は、なぜ宿命を持って生まれるのでしょう?それは、もう生まれる前に決められたプログラムを背負って生きる定めになっているからです。
業(カルマ)を解消するために、お祓いを受けたり、神仏に祈れば良いというものではありません。その業(カルマ)を引き受けて生きるべく生まれてきたといった方が正しいのかもしれません。そんな簡単に嫌なこと、つらいことなどは済まされるものではないのです。
ですから、何かそのような宿命を持って生まれたことが分かったのであれば、早い段階で、その業(カルマ)から受ける影響を少しでも和らげる努力は必要でしょう。
それがインド発祥の仏教の考え方でもあります。その起きた出来事や身に降りかかってきたことに対し、どのように捉え、どう対処すればよいかの策を講じ、それを自らが実行することによって、その業(カルマ)は解消されるのではないかと思います。
自分の人生における業(カルマ)に向き合い、そして逃げることなく向き合うことで、その生まれてきたことの意味、つまり業(カルマ)を解消することで魂が磨かれ、次の新たな高次のステージへと進むことができるのです。
人は常に悪いことが起きると「なぜ自分だけ」「こんなはずでは」と思いがちです。しかし、考えてみれば人生はそんな悪いことの連続であることが常であり、良いことばかりの人生や自分の思い通りに事が運ぶことなどないことの方が当たり前なのです。
それが当たり前であることにもかかわらず、「良い人生でなければ意味がない」「有意義な人生でないと生きている意味がない」という思いに走りがちです。
ましてや現代なんて「タイパ」「コスパ」などと言って、いかに効率よく生きるかが重要視されています。ほんのわずかな暇も惜しんで生きるような生き方は、かなり息苦しさを感じさせます。
もともと生まれてくること自体、本当は望んでいないことかもしれません。
つらいことの方が多い人生を歩むくらいなら、「生まれたくない」と神様にお願いすることの方が楽だと思います。
しかし、宿命を背負い、その業(カルマ)を引き受けていかざるを得ないのであれば、もう覚悟を決めて、その与えられたプログラムを生きつつ、困難な出来事に対し、いかに向き合い、乗り越えていくかによって、魂は磨かれ、より高次のステージへと近づくのではないかと思います。
そんな人生のひとつの一助として、インド占星術を活用されてはいかがでしょうか。