他力本願?

 

 「他力」という言葉があります。調べてみると「自分以外のものの力」とあります。

 そして、もう一つ、「衆生を悟りに導く仏の力」という解釈もあります。

 

 一般的には「他力本願」という言葉で「他人の力に頼って事を為すこと」というような、誤った解釈をされことが多いようですが、本来は最初に述べたように、「自分の以外の者の力」という意味が正しい言葉の解釈です。

 

 これは、インド占星術で言うところの「宿命」に当たるものではないかと思うのです。自力でどうにかこうにか自分の思い通りに事を動かそうとしても、思い通りの結果にならないのが、「他力」が発動されたものであり、動かしようのない「宿命」であると思うのです。

 

 日本の仏教における「他力」は、主に浄土宗の「阿弥陀如来の力によって衆生を悟りに導く」という意味も含まれます。

 神仏の力によって、悟りに導かれるわけですから、たとえ上手く行かない、思い通りにならないことが起きたとしても、それは宿命であり、そこから必要な学びや気づきを得ることによって魂は磨かれ、自分の与えられたプログラムの歩みを進めることにつながります。

 自分の身に起きた困難、苦難は、ある意味その人の抱える業と言えるでしょう。それはある意味では自分自身によるものでもあり、また自分以外のものの力にもよって、宿命を受け入れる覚悟をせねばならない時がやってきます。

 そして、それは他人の力に頼って事を為せる他力本願ではなく、どうすればこの難局を乗り越え自分の人生を歩めば良いかを真剣に考え実行に移す大仕事に向き合わなければなりません。

 そして、その人生の荒波を泳ぎ切るための一助となるのが占いの役割であり、その境地たるものがインド占星術ではないかと思います。

 インド占星術は、太古の神々から私たち人間に与えられた、人生を生き切るための英知でもあります。

 ぜひ、インド占星術をご活用いただき、人生の大海を泳ぎ切る手助けになれば幸いです

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