人生はもう決まっている
インド占星術における、人間の人生というものは、生まれた時点でもうすでに決まっていると言われています。
人の自由な意識は全体の15%くらいしかないとまでされています。何を根拠に?というところではありますが、このインド占星術は、この現世においての常識は通じない部分があります。
ですから、この世界には不思議に満ちて、現代の計算では計り知れないことが、まだまだ存在しています。そして人間の体も心もまた、然りです。
私たちは、生まれてくる前は、神様に「生まれたくない」とお願いをしますが、与えられたプログラムを生きるよう命じられて生まれてきます。
なぜ、生まれたくないのか?それは生きること自体が苦であり、大変だからです。地球に生まれてくる前の、肉体のない天界で苦しむことなく楽にいられる方が、はるかに良いわけです。ですから、肉体をもって生まれ、生きること自体が困難の連続であるこの世界には、誰もが生まれたくないものなのです。
生きることが大変だからこそ、皆お金持ちになりたがるのです。お金がなければ食べ物が得られず、肉体に問題があれば病院に行かなければならず、良い治療を受けるには当然お金がかかります。
旅行に行くのも移動で電車や車を使う訳ですが、何をするにもお金がつきものです。ですから、できるだけ心も体も苦なく生きる手段として、お金がたくさんあれば苦しむ機会も少ないのですから、皆、心身の安心、安全のためにお金を欲しがるのです。
根本をたどれば、結局のところ、皆苦しみたくないので、お金持ちになりたいのだと思うのです。
それでは、お金がたくさんあれば、心穏やかに生きられるかというと、そうはいかないのが人間の定めであり、業の深さにもよっては、お金に苦しめられる人生を送る運目にある人もいます。
たくさんお金を持っていれば、色々な思惑を持った人に寄ってたかられます。騙そうとする人も現れるでしょう。なんとか遺産を相続しようという魂胆を持っている人も現れるでしょう。そのうちに誰なのかも知らないような人から「親戚だ」と言われることもあるでしょう。そうなると、たちまちトラブルに巻き込まれる身となるのです。
最終的には「なんのために生きるのか?」「なんのためにお金を稼ぐのか?」という答えを、自らが打ち出すことで、その人生を生きる意味を知ることになります。
インド占星術においては、ラグナのクンダリーを開くことが、自分の人生のプログラムを知る第一歩になります。
つまり、ラグナ(誕生)クンダリー(秘密)を開くということは、魂を開き、本当のことを知ることなのです。
体はいわば刑務所なのです。その刑務所に閉じ込められている魂を開放し、魂に込められたプログラムを知ることによって、自分の歩むべき道や何のために生きるのかを知るヒントが隠されています。
ぜひ、自分自身の道を歩むために、インド占星術をご活用いただければ幸いです。